春の七草はどこにある!?(1月8日春の七草観察会)
1月8日(月・祝)「春の七草観察会」を開催しました。野草として生えている七草をひとつひとつ観察し、さらに数年ぶりに「七草粥つくり体験」も復活しました。天候に恵まれたうえに、七草粥のおかげで身も心もホッコリしました。(キャンセル待ちの大盛況でした。参加できなかった皆様、また来年お待ちしています)
■春の七草いえるかな?
まずは春の七草を紹介。「お節料理で疲れた胃を休めるために、七草粥を食べる風習」と思っていたイサカ職員。じつは1月7日は、3月(桃の節句。ひなまつり)、5月(端午(たんご)の節句。こどもの日)、7月(七夕の節句。たなばた)と同じように、昔から年中行事を行う季節の節目となる日のようです。(所説あります)
そして春の七草を1つずつ確認。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。スーパーならパックで買えますが、ここはドングリランド方式。実際に、春の七草が生えているところを観察しましょう。ルーペとバケツをもって、さぁ出発!!!
■春の七草はどこだ?
本日参加されたのは7家族20名の皆さま。バケツとルーペを持って探す気満々です。でもドングリランドは30ヘクタール(なんと東京ドーム6個分以上)の森林公園。どこに七草はあるのでしょう???
ここで、案内人の「森のコリスちゃん」が登場!!七草の特徴や生えている場所を教えてくれます。それでは、セリを探しましょう・・・。セリはどれかな??
「セリあった!」森のコリスちゃんを呼ぶ声があちこちでしました。森のコリスちゃんが確認して「これはセリ!!」。「やった~!!」参加者の歓声があがります。一方で、「これはタネツケバナ」「これはヒメオドリ」どうやら似ている違う野草もあるようです。(見つからなかった方も)気を取り直して、次の七草を探しましょう!!
■七草粥をつくろう
参加者が七草の観察をしている間に、ビジターセンターでは七草粥つくりの準備をスタート(イサカ職員は調理をお手伝いします!!)。参加者+スタッフ(20名以上)人数分の七草粥をおくどさん(釜)で作っていきます。
とんとんとん、慣れたスタッフの方がスズナ(カブ)やスズシロ(大根)をリズミカルに切っていきます。イサカ職員もお米を研いで、包丁で切っていきます。とん・とん・・・とん・とん。ま、マイペースで行きましょう。
お粥を炊き始める時間から逆算して、火起こしもスタート。まずは小さい釜で火を起こして、「下茹でするお湯」を沸かします。つぎに火のついた炭を大きな釜に移して(釜を)温め、しばらくしてから(炭のうえに)薪を置いて、ウチワであおぐと・・・「ボワッ」と音がして火が付きました。手慣れた火起こしに感動するイサカ職員。(この後、粥が炊けるまでの巧みな火加減の調整に、さらに感動するのでした)
そうこうしているうちに、遠くからにぎやかな歓声が聞こえてきました。七草の観察も終盤のようです。七草粥作りを参加者(こどもたち)にもお手伝いしてもらいましょうか。
下茹でした七草を包丁で切りましょう。羽釜で炊いているお粥に、順番に七草を入れていきましょう。あとは、そうです。おくどさん(釜)の前でじっと待つのみ!!
最後に塩で味付けをして七草粥の完成です。スタッフが順番によそって、はい、いただきます!!
「おかわり」のトップバッターはお父さん達。ですがお母さんや子ども達も、つぎつぎに「おかわり」してくれました。(職員イサカが幼少期に食べた七草粥より、ずっとずっと美味しく感じました)
■最後に
それでは参加者の方々のアンケートをご紹介します。
普段の生活では「足元」を見ながら歩くことは少ないかもしれませんね。野草は、森の中に入らなくても、道路や側溝、田んぼのあぜ道、沢や斜面など、私たちの身近に生えています。また、図鑑やネット動画、スーパーのパッケージの状態ではなく、実際に生えている状態を見ることにも喜んでいただけたようです。あとは、やはり七草粥!!!美味しかったですね。
ドングリランドでは、季節を感じる行事や、自然と人間が一緒に暮らしていた里山の暮らしを体験できるイベントやプログラムを企画していきます。次の週末は、1月13日(土)が「ドングリランドの森づくり(山の神さん参拝ウォーク)」。1月14日(日)は「大地の再生実践コース」です。現在は、1月と2月のイベント参加を受け付けています。1~3月のイベントはコチラをご覧ください。ご参加お待ちしています。
以上