通り道を風がとおり、ハチやアブが減ってくる(8月27日大地の再生実践コース第5回)
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4月から始まった「大地の再生実践コース」も8月で5回目。今月も、著作家の大内正伸氏を講師にお招きし、ドングリランドの森林を元気にすべく、参加者と職員20名が汗をかきました。
■上から下まで風の通り道をつくろう
7月の実践コースから約7週間が経過。まずはビジターセンター近くの斜面(桜の園)で数本作った「風の通り道」の手入れからスタートしました。U事構や通り道は地際まで刈り込みつつ、他の箇所は適度に「刈り残し」するよう草刈りしていきます。通年参加で毎月作業をしているため、参加者ご自身がこれまでの様子を覚えているのが本コースのいいことろ。手を動かしながらも、「1か月以上経ったのに、これしか笹が伸びてない」「笹も伸びたけど、シダやオオバコが生えてきたね」と会話も弾みます。
「上から下まで風が通るよう、草を刈ってね」「通り道は風や水が通って、(刈り残した箇所は)水分をキープするから」「そのうち、ハチやアブが減ってくるよ」大内氏の指示を聞きながら、草刈りをしていきます。
斜面がすっきりしました。また、春先に伐採した桜(枯死木)の幹や枝が斜面に残っていました。このままでは、ハチが巣を作ってしまうので運び出すことに。乾かして薪に使いましょう。
■オオバコやセリが生えてきた!!
つづいて子供の広場に移動。2段目は水はけが悪くてイネ科の草が密集し、1段目は(メリケントキンソウ対策で地際まで草刈りをしたため)乾燥して地面がカチカチになっていました。そこで、水が沢に抜けるよう溝を掘って、炭や枝を入れてありました。
7週間が経過した「子供の広場(2段目)」は、溝を掘ったあたり一面にびっしりとオオバコが生えてきました。「オオバコが生えてるぅ!!」「(オオバコだけでなく)セリも生えてる!!」。作業した箇所の植生が変わってきたことに驚く参加者の皆様。年々数が減ってきている「春の七草」が元気になるよう、手入れしていきましょう。
■お昼はソーメン
まだまだ暑い季節なので、休憩をしながら作業は進みます。そしてお楽しみのお昼ご飯はソーメン。ソーメンを茹でて沢の水で冷やします。持ち寄った副菜と一緒にいただきました。(いつも美味しい副菜を持ってきてくださる皆様。本当にありがとうございます!)今月は新人諸君も6月にドングリランドで作った「穂先タケノコの塩漬け」でメンマを作って持参。(皆様が「美味しい」と言ってくださいました!!)
■トンボ池の奥(沢)の様子を見に
午後も子供の広場の手入れを継続しつつ、後半はトンボ池(ビオトープ)の奥へ、沢の様子を見に行くことに。8月に入り雨が多かったため水量も多く、涼しい風を運んでくれます。その一方で、枯れ枝が沢山落ちています。講師の指示がなくても、参加者が自ら判断して、沢の掃除が始まりました。
以前見つかった青灰色のグライ化した泥は、水で流れて砂地が見えてきました。しかし、沢の流れが来ない箇所に「青灰色の山」が出来ています。そこで、スコップやツルハシを使って、グライ化した泥の山に向かって、沢の流れを作ることに。(土砂の山を掘って水の流れを作るのは、大人になっても楽しいですね)気が付くと時計は3時半。今月はここでタイムアップ。来月、様子を見るのが楽しみですね。道具を片付けて、8月の「大地の再生実践コース」は終了しました。(「実家にあった背負子(しょいこ)の使い方を知りたい」と持参した方のために、沢の近くで急遽、背負子の使い方講座を開講!!枯れ枝を集め、背負子に縛り、3名が背負子を担ぐのにチャレンジ。いやはや重いですね。今日一番の盛り上がりでしたww)
■最後に
「桜の園の景色が段々変わってきた」「子供の広場にオオバコが生えてきた」実践コースが始まってから5か月が経過し、手入れした箇所の変化が徐々に見えてきた参加者の皆様の嬉しい感想を聞くことができました。また、「実家の草刈りがうまくいかない」「田んぼの周りを刈ったんだけど・・・」自宅(実家)で実践している方もいらっしゃいます。大内氏は「こうしてみたら?」「毎朝10分でいいから」と、継続できる手入れの仕方をアドバイスしてくださいました。
次回9月の実践コースは、日程変更があり9月16日(土)。お昼ご飯は炊き込みご飯とみそ汁の予定です。各自、洗い米+刻んだ野菜+200円を持参ください。
※「大地の再生実践コース」は通年参加の他に「1回のみ参加」も可能です。
※ドングリランドで月1回開催している「大地の再生実践コース」は、「令和5年度地球環境保全活動支援事業(香川県環境保全公社様)」の支援を受けています。
以上