木の枝は何才?土は何才?(7月1日野外で算数あそび)


7月1日(土)9時半~12時で「野外で算数あそび」を開催しました。スウェーデンの野外学習プログラムがベースの「野外で算数」。6月に開催した「野外で算数学習講座」が大人向けだったのに対して、今回の主役は子供たち。さぁ、楽しく「野外で算数」してみよう!!

■象さんになって歩いてみよう

当日の天候は残念ながら雨。悪天候の中、元気に参加してくださったのはお子様7名と親御様8名の15名。講師は環境教育インストラクターの井上博夫様と、6月の「野外で算数学習講座」参加者(運営サポートありがとうございました!!)。



まずは、ウォームアップから。皆で、色々な動物になって歩きます。「象さんになって」「ゴキブリになって」「小さなネズミになって」。最初は遠慮して、お母さんと手をつないでいた子供たち。ゴキブリになったあたりから、笑顔で走り回っていました。ビジターセンター内の机を全て外に出せば、15名が歩く(走る)には十分な広さが確保できました。雨のせいか、体を動かすと蒸し暑いですね。休憩しながら進めていきましょう!

■木の枝は何才?土は何才?

いよいよプログラムがスタート。学習講座参加者のスタッフおだちん先生が説明します。



「自然のモノ(落ちているモノ)を1つ拾ってきて!よーいスタート!!」
制限時間は5分。小雨の中、参加者が蜘蛛の子を散らすように外に出ていきました。途中、大きな山ナメクジを見つけて、皆で大歓声。5分なんてあっという間ですね。参加者が集めてきたのは、木の枝、石、葉っぱ、土、ダンゴムシ・・・。(ダンゴムシはこの後、大騒ぎに!)



「それじゃあ、長い順番に並べてみて!」形も大きさも違うモノを長さで比べるのは、なかなか難しいですね。最初は遠慮していた子供達も、「こっちが長いね」「この葉っぱ、どっちが長いだろう?」少しずつ、声が出て、手も出てきました。なんとか全員(?)納得の順番ができあがりました。「次は重い順に並べてみて!」「次は古い順に並べてみて!」おだちん先生のテンションも上がってきました。そのとき、ダンゴムシのお腹からなにやらモゾモゾ・・・。ダンゴムシがお腹に抱えていた卵が孵化したようです。「生まれたばかりだから、一番新しいね」と井上先生。参加者全員が大爆笑となりました。



いっぽうで、古い物は大苦戦。石、木の枝、土はどれが古いんだろう???子供たちの手が止まってきました。そこで、参加者のお父さんが「石がこの形になるには、何百年。いや、もっとかかるんじゃない?」と助け船第1号。さらに、井上先生から「土が数センチできるのに300年はかかるよ」と助け船第2号。ようやく、古い順に並べることができました。この後は、足し算や引き算のゲームへと続きました。

■星形作ってみて!

次は、木の枝を使った図形作り。「木の枝で、正三角形を作って!正三角形は・・・」。木の枝を3本つかって三角形を作りました。でも、木の枝は太さも長さもバラバラ。同じ長さの枝を探して、なんとか三角形を作りました。「次は、正方形を作って」「次は、五角形を作って」だんだん難しくなってきました。



「次は、星形作って!」これは難しい。何本必要かな?どう組み合わせたら星形になるかな?(六芒星もできました)最後は、2チームに分かれて立方体にもチャレンジ。6月に「野外で算数学習講座」でチャレンジした大人たちよりも、子供たちの方が早くできた気がするのは私だけでしょうか。(悔しい・・・)

■最後に

参加者のアンケートをご紹介。子供たちのアンケートも素敵だったのですが、ここでは親御様のアンケートを紹介します。(イベント終了後も、井上先生と話しこむ親御様が多かったのが印象的でした)



職員のいちゃかは、何をかくそう学生時代は数学科。算数(数学)が好きだった理由は、「答えまでの道筋は色々でも、最後の答えがひとつ」なところでした。しかし、「野外で算数」を体験すると、発想も答えも一つではないのかもしれません。これからも、親子で体験できる色々なプログラムを企画していきます。講師の井上様、スタッフとしてサポートしてくださった皆様、ありがとうございました。
今月後半には、いよいよ夏休みに突入。夏休み応援企画が沢山です。8月の参加受付は始まっています。(人気イベント/定員が少ないイベントは、早めにお申し込みください!)7・8・9月のイベントチラシはコチラから参照できます。

以上