植物の種類が増えコンパクトになってくる(6月25日大地の再生実践コース第3回)
4月からドングリランドで始まった「大地の再生実践コース」。6月25日(日)に第3回が開催されました。今月は夏を思わせる猛暑の中、お子様7名を含む22名が参加されました(暑い中、ご参加ありがとうございました!)。ビジターセンター周辺での草刈りや溝掘り、トンボ池から二つダムまでの沢の掃除など、作業が中心。今月も、著作家の大内正伸氏を講師にお招きし、職員も加わり実践コーススタート!
■刈り残すと、遠くの風が背中をヒューっと通るようになる
30分程度の復習を兼ねた座学(長くなるのでレポートしませんが、「草刈り」について質問が沢山!!)の後、まずはビジターセンター周辺の4月・5月に作業した箇所を全員で確認。桜の木周辺の草刈りをした斜面。風が通るよう地際から刈った箇所、カマボコ型に刈り残した箇所はどうなったでしょうか・・・。
参加者のお一人が「なんか、1か月たったにしては草が伸びてなくない?」とボソり。毎日見慣れている職員には、正直、ピンとこない(大変申し訳ありませんww)のですが、皆様と草刈りを続けることで、草の種類が増え、昆虫が増え、コンパクトな草地になれば素敵ですね。大内氏より、「今日は(中谷林道まで)斜面の上に向かって笹を刈っていきましょう」との指示をもらって次の箇所へ。4月・5月の経験を活かし、あちらこちらで作業が開始されました。
■刈り残すって難しい
子供の広場と沢の間は、笹が1メートル以上の高さで密集しています。そこで、沢に向かって雨が流れ込む箇所を地際から刈り、周りをカマボコ型へ(刈り残す)。しかし、ノコギリ鎌を使っているうちにアドレナリンが・・・。「これじゃトラ狩りだね」と皆で大爆笑。時々、離れて見る/他の方に見てもらうなど、工夫が必要ですね。草刈りの道は果てしなく遠いのです。次に、昨年、メリケントキンソウの侵入を許してから、強めに草刈りをしている子供の広場。草が減って地面が固くなってしまいました。その結果、「ジメジメして草が密集した箇所」と「カラカラで草の無い箇所」がまばらになっています。
大内氏にアドバイスをもらい、斜面の下に溝を掘り水や空気の通り道を作る一方で、草は「くるぶしの高さ」を目途にノコギリ鎌で刈ることにしました(職員が手入れしていきます!!!)。今後の経過が楽しみですね。参加者同士で、相談しながら草を刈り、溝を掘り、溝に炭や枝を入れる作業が続きます。ちなみに、お昼ご飯は、大内氏特製のターメリックライス&2種類のカレー(あいがけ。お昼を作ってくださった皆様、ピクルスや漬物を持参してくださった皆様、本当にご馳走様でした!)。カレーで元気をチャージして、午後も頑張りましょう!!
■笹手強し
午後は、桜の木の周辺で笹と格闘!!桜の木の周辺や風の通り道を地際で刈っていきます。しかし、笹は本当に手強いですね。暑さのせいか、1時間も作業すると汗が流れてきます。たまらず皆で休憩。カマボコ型に刈り残すところまではできず、次回に持ち越しです。
■ヘドロ臭いの減ってきたね
休憩の後は、5月の「沢の掃除」の続きをすべくトンボ池の奥へ。5月に発見した蒐場(ぬたば)は、幾らかヘドロの臭いが減りましたが、まだまだ青灰色の土が。
上流に移動しながら、移植ゴテと手を使って、落ち葉を避け、石を少し動かし、沢の水の流れを作る作業は続きました。二つダムに到着したところで、本日はタイムアップ。最後は、道具の手入れをして終了しました。
■最後に
参加者の皆様からは色々な意見が。
「だんだん、草刈りがわかってきた」
「笹の手入れは難しい」
「手入れしていると、枯れ枝が愛おしく思えてきた」
「一歩下がって見ながら、草刈りすればいいかも」
様々な種類の木、竹、植物、昆虫、動物が共存するドングリランドにすべく、皆さんと一緒に、職員も悩み、学んでいきたいと思います。次回7月の実践コースは、7月9日(日)9時半~16時。2週間後です。お昼ご飯は、カレー(一般的な)を予定しています。参加者の皆様は「洗ったお米」と食器を持参ください。また、蒸し暑い季節になります、飲み物と必要に応じて着替えなども持参ください。
※ドングリランドで月1回開催している「大地の再生実践コース」は、「令和5年度地球環境保全活動支援事業(香川県環境保全公社様)」の支援を受けています。
以上