元にあった場所に返してくださいね(6月17日野外で算数学習講座)


6月17日(土)9時半~16時で「野外で算数学習講座」を開催しました。スウェーデンの野外教育教材がベースとなっており、野外で体を動かしながら、楽しく算数を学ぶ手法を習得する講座となっています。天気は晴天。暑い中、参加してくださったのは学生、学校の先生、来年から海外で活動される方など9名の皆様。それではプログラムを体験する様子をご紹介します。

■五感を使って、図形や順序、時間を体験しながら算数を学ぶ



講師:環境教育インストラクター 井上博夫様

今回の講師は、環境教育インストラクターの井上博夫様。県内で環境学習の活動を積極的にされています。午前中は座学からスタート。福祉や教育が充実している北欧。そのスウェーデンでは、1~5才が学ぶ「就業前学校」があり、どの学校でも同じカリキュラムを学ぶことができます。国が理念を掲げて、1歳から男女平等で教育を受けられる、スウェーデンはそんな国です。そして、今回体験する「野外で算数」は、スウェーデンで「野外で算数を学ぶ」ための教材。動きながら、五感を使って、図形や順序、時間など、算数の基礎を学ぶプログラムです。教室で机に向かって、学ぶ算数とは趣向が違いそうです。

■元にあった場所に返してくださいね

楽しい楽しいアイスブレークをいくつか体験(これはなにかな?)した後は、いよいよ「野外で算数」の世界へ・・・。



講師は楽しそうに「それじゃ、自然を2つ取ってきて!!」。参加者の頭の上には???それでも、子供の気持ちになって(素の大人として楽しんでいたような気もします)自然探し。皆さんが持ってきたのは、「木の枝」や「葉っぱ」などなど。
「それでは、長い順に並べてみよう」まだ少し恥ずかしい参加者(大人)の皆様。数名の方が、並び順を変えていきます。
「それでいい?」「大丈夫?」「オッケー?」講師が問いかけるたびに、並び順が変わっていきます。「こっちの方が長くない?」だんだんと声が出て、手が出て、足が出てきました。参加者の皆様の顔がだんだん子供の顔になってきましたね。



「じゃ、古い順だったらどうなるかな?」そうです。大きさ、長さといった客観的に同じ基準で比較できることばかりじゃなく、人によってとらえ方が違う比較も(世の中には)あるようです。深い・・・スウェーデン深い。
並び順を楽しんだ後は、「じゃ、元にあった場所にかえしてくださいね」。参加者の皆さんは、木の枝や葉っぱを元の場所に返しに行きました。そうです、有機物には、それぞれの場所で、様々な役割があるのです。

■三角形にして



3名ずつに分かれて、手にしたのは端が繋がって輪の形をしたロープ。
「じゃ、三角形にして」お、そうきましたか。3人でロープを引っ張って、三角形を作っていきます。
「正三角形にして」背の高さも、腕の長さも違う3人。ロープを引っ張りながら、アイデアを言葉にして、試行錯誤するのは楽しいですね。「四角形にして」「五角形にして」あたまは軽くパニック。(写真は、「立方体」にチャレンジする3人。手だけでは足りませんね)

■最後に

このほかにも、「足し算、引き算の体験」「長さの体験」など、たくさんのプログラムを体験しました。ですが、ここでの紹介はこれまで!というのも、7月1日(土)9時半~12時で、「野外で算数あそび」を開催します。コチラの主人公は子供達。実際に「野外で算数」を体験・遊んでいただきます。(6月17日は、「野外で算数」の手法を学ぶ、大人向けの講座でした)
このイベントレポートで、全部紹介してしまうと、7月1日(土)の楽しみが減ってしまいます。7月1日(土)の「野外で算数あそび」は、残席が残りわずか。お申込みは、お電話かホームページ「ドングリランドイベント参加」からお願いします。
今回の学習講座に参加してくださった皆様、ありがとうございました。またのご来園お待ちしています!
以上