森の焚火遊び(12月11日)
明け方の小雨で、肌寒い天気となりました。これは、焚火で温まるのに絶好の天気!9グループ28名の方が参加されました。また、西部林業事務所の多田さんが先生として来てくださいました。
香川県の森について
多田先生より、香川県の林業や木の活用に紹介いただきました。香川県の「こんもりした形の山」は、花崗岩(かこうがん。栄養が少ないのが特徴)でできており、木が育ちにくいのが特徴。雨が少ない気候もあいまって、県内の山は、針葉樹(スギ、ヒノキ)が育ちにくく、少ない雨でも育つ広葉樹(ドングリの木)が多いのです。
昔は、ご飯を炊いたり、風呂を沸かすのに、木(薪)を使っていましたが、現在は、「電気」や「ガス」の時代。「木」は日常生活で、段々使われなくなっていきました。そのため、県内の山には使われない「ドングリの木」が沢山残されることに。現在、カシナガという昆虫が持ち込む病原菌が原因の「ナラ枯れ」が全国のドングリの木で大流行しています。県内でも屋島・小豆島・まんのう公園などで発見されています。(残念ながらドングリランドでも。。。)そこで、枯れてしまう前に活用しよう!ということで、ドングリの木の「薪」や「お皿(漆器)」の作成がさらに進んでいます。
焚火遊び①「火起こし体験」
いよいよ「焚火」を開始。まずは多田先生が、火起こしのお手本を見せてくれます。メタルマッチを使って火花を起こし、ほくちに火を付けます。メタルマッチから火花を起きると大歓声。さぁ、みんなでやってみよう!!!
「火の付いたほくち」を、焚火台の「スギの葉+松ボックリ」に移します。すぐにパチパチ燃え始めるので、「松の細枝(火が付きやすいが、煙が多い)」、次に「スギの細枝」を加えて火を大きくしていきます。上手にできるかな?
細枝が燃えてきたら、ドングリの木(アベマキやクヌギ)を入れていきます。ドングリの木は、「火は付きにくい」が「長持ち」する特徴があります。よく見ると、丸く切り抜いたような形」。。。そうです、この木は「ドングリの木のお皿」を作った廃材なのです。さぁ、焚火を大きくしていこう!!!
焚火遊び②「スイーツ作り」
焚火が大きく、安定してきたところで、「ウッドプランク」を投入!!アルミホイルでぐるぐる巻きになっていますが、中は「オレンジジュースに付け込んだ桜の板」と「板に乗せたリンゴ(+バター+シナモン)」。焚火で蒸し焼きになっていきます。ジュージューいい音がしてきます♪
ウッドプランクが出来上がるまで、マシュマロを竹に刺して焼いて食べます。直火でコゲコゲのマシュマロが続出!じっくり焙って、サモア(スモア)にして欲しいんだけどなぁ。。。
ウッドプランクが出来上がったので、アルミホイルをご開帳!蒸し焼きになったリンゴを皆で食べます。「追いシナモン」「追いバター」もいいですね。
焚火遊び③「その他」
後は、参加者が持ち込んだ物を焼いていきます。「ポップコーン」「みかん」「サツマイモ」「お餅」「ソーセージ」などなど。びっくりなのは、「ちくわ」!!でも、美味しそうだね。
食体験が終わった後は、子供達は落ち葉で遊んで、大人は多田先生を囲んで「焚火談義」。今回、5種類の焚火台を用意いただいたので、値段や用途について盛り上がります。
最後に
カーボンニュートラル、脱プラスチックなどなど、地球温暖化に向けた社会問題と対策は色々あります。今回、「焚火遊び」を行ったドングリランド=里山の森林を元気にするには、適度な手入れ(適度な伐採など)も必要です。「伐採した竹の活用」や「ドングリの木の活用」といった木の循環利用も含め、私達ができること、大人が子供達に伝え・残さなければならない事は色々ありそうです。私達と一緒に考えていきましょう!!
以上