早明浦交流プロジェクト2019~交流の森林づくりツアー~を実施しました!
平成6年の異常渇水を契機として、香川用水の水源地・高知県早明浦ダム上流の大川村で始まった交流の森づくりも今回で57回目。7月13日から14日の1泊2日、大人29名、小人15名(計44名)とスタッフ10名で高知県大川村に行って参りました。
毎年7月に開催している「交流の森林づくりツアー」は、大川村からお借りしている「交流の森」の森林整備や大川村の豊かな大自然にふれあう体験行事を行っています。
今回は台風によるがけ崩れ跡を再び緑豊かな森に戻すため、ブナとミズナラを約50本植樹します。
足元の悪い中を徒歩で30分強歩いた先にある交流の森。
降り続く雨の中、ギリギリのタイミングまで実施判断が難しい状況。悪条件を説明した上で参加希望を募ると運営側の予想を大きく上回る参加希望者が。参加者の皆さんの「水源の森を守り育てたい!」と言う熱い思い。本当に有り難いです。
ブナやミズナラの特徴、植樹方法などを説明して、いよいよ植樹活動です。
雨も小降り、みんなで助け合って、何とか無事に植樹活動を終える事が出来ました。
今日植えた苗木が無事育ちますように。私たちはこれからもこの交流の森を守り、育てて参りたいと思います。
ツアーでは、早明浦ダム見学や、大川村白滝の里でダム建設と大川村の歴史について勉強もさせて頂きました。
(早明浦ダム見学)
ダムの概略を伺った後、実際にダム提内の見学を行いました。ダムの中ってどうなってるんだろう?子供たちはワクワクドキドキ。実際の堤内はとても不思議な空間。大きなトンネル通路は一年を通して10℃前後だそう。ヒンヤリしてとっても寒く冷蔵庫に入ったみたいです。長い長い通路を歩いて非公開エリアの堤内からさらに外へ。見上げる程のダム提は何度見ても圧巻です。
(大川村の歴史)
炭坑の町として栄えた大川村に振って沸いたダム建設。村の町役場や小中学校を始め、村の大部分がダムの底に沈んでしまうと言う計画に村は大揺れ。しかし下流の人々の為に山の斜面を切り取って作られた急峻地への村移住と言う苦渋の選択を取りました。水の中に消えていく懐かしい故郷。大川村の悲しい歴史の上に私たちの水は保たれています。皆さん真剣にお話を聞いていらっしゃいました。
その他アクティビティとして、自然素材を使ったクラフト体験や大川村のスタッフさんに手ほどきを受けてのこんにゃく作り、大川村の自然観察ツアーなどを開催しました。
雨の影響で、渓流遊びやナイトハイクなど中止になってしまったアクティビティもありましたが、お別れの時に「植樹が出来て本当に良かったです」「楽しかった~」とのお言葉を頂く事が出来て、ホッと胸を撫でおろしました。雨に苦しめられた早明浦交流プロジェクト2019はとても思い出に残る2日間でした。
参加頂いた皆さま、本当に有難うございました。
お手伝い頂いた大川村白滝の里の皆さま、早明浦ダム・分水管理所の皆さま本当にお世話になりました。
また来年も皆さんにお会い出来る事を楽しみにしております。(D)