竹林整備実践講座を実施させて頂きました。
2022年2月26日 香川県東部林業事務所 主席指導員の川浪さんをお招きし、感染防止対策を講じながら、竹林整備実践講座を実施させて頂きました。
午前中の座学では、竹の生態や香川の竹林の状況などをテーマとした講演を、午後からは、中竹林に移動して、空まで伸びた竹を実際に伐採して頂きました。
実習では、職員・会員ボランティア4名が指導スタッフとして加わり、デモンストレーションの後は、実際に竹を伐採してみます。
先ずは竹の傾きや周囲の環境を良く観察し、
倒す方向を決めてから、受け口、追い口の順にノコギリを入れます。
中空の竹は、樹木に比べれば伐採はしやすいのですが、近くの枝に引っ掛かりなかなか素直には倒れてくれません。
切断面を抱えて根元方向に引き摺りおろした後は、3m程に玉切りしながら、枝を払って1ヶ所にまとめて積み上げます。1本の竹を伐採するのにもかなりの労力が必要なのですが、皆さん「やってみたい!」と積極的に参加して下さいました。
終了後には、「疲れたけれどとても勉強になった」「竹を見る目が変わった」「竹をもっと使おうと思った」「これから地元でも森林整備を始めてみたい」「ただ切るだけではなく生態を理解して切る事は大切だと思った」などの感想を頂きました。
里山の多い香川では竹林拡大も深刻です。手入れされず放置された竹林は、周囲に侵入・拡大による景観悪化だけでなく、水源かん養力や土壌保全機能低下により森林の持つ防災力の低下や生物多様性の低下をも招きます。
単に伐るだけではなく、何故森林の手入れが必要なのか?具体的にどうすれば良いのか?を体験学習して頂けるこのような講座を今後も企画運営して参ります。
どうぞよろしくお願い致します。