かがわ里海大学さんとの協力講座を実施しました
かがわ里海大学さんとみどりの学校の共催講座がドングリランドで開催されました。どんぐりネットワークも協力団体として関わらせて頂いております。
香川大学名誉教授の増田先生と県みどり整備課の職員の方が講師となり、森と川そして海とのつながりについて学ぶ講座です。当日はテレビの取材班も同行しての講座となりました。
まずは増田先生から森と海のつながりを「水」をキーワードにして解説して頂きました。森に降った雨がどのような経路を辿って流れていくか、そのためにはどのような森をつくっていかなければならないかという話題まで、森と海のつながりについて様々な話題を解説して頂きました。
1時間ほどの座学のあとは実際にドングリランドの森の中を歩いて、香川県の森の特徴や、どんな樹木が生えているかなどを実物を見て頂きました。また土が見えている所や台風で崩れた跡を見ながら、森の土がどのような構造になっているかという解説もして頂きました。
最後に、実際の土に水をかけて土の表面に近い所と少し深い所から水がどのように出てくるかを実験しました。同じような実験装置は「ライシメーター」と呼ばれており、実際の森の土で試したわけです。
その結果、表面に近い所(写真左の大きな容器)から約500ミリリットル、少し深い所(写真右の小さい容器)から約10ミリリットルの水が出てきました。撒いた水は36リットルほどですので、大部分が土に吸収されていることが分かります。また色の違いからも、土のフィルターとしての機能がある事が分かります。
この実験を見て、参加者の方にも座学での話を実感して頂けたようです。
ビジターセンターに戻ったあとで、参加者の方からの「落葉広葉樹と照葉樹の森では栄養は違いますか?」といった質問が出るなど、興味の尽きない講座となりました。
ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!また運営に携わったスタッフの皆さまもお疲れ様でした。
今後もこのような講座を開催できればと思っています。