第9回里山保全実践講座を開催しました
12月24日(日)に、第9回里山保全実践講座を開催しました。
里山保全実践講座では、大内正伸氏を講師に招いてドングリランドの森林整備を行っています。今回は、ビワの剪定を中心に、落葉かきや幼虫の寝床の整備を行いました。
活動前にチョウのおはなし
外で活動する前に、大内さんからチョウのおはなし。
ドングリランドにはエノキがあります。このエノキを食草としているのがテングチョウ。なんと、今年の夏はテングチョウが大量発生!苗畑にあるエノキは、テングチョウの幼虫で葉が全くない状態に...
しかし、夏が過ぎると、葉が全くなかった姿から、葉が生え青々した状態に回復!そんなエノキについて、ビジターセンターにあるチョウの標本を見ながら、エノキとチョウのおはなしを聞きました。
午前は落葉かきとビワの剪定
午前は落葉かき班と剪定班に分かれて作業しました。
落葉かき班はビジターセンター周辺の落葉かきを、剪定班は炭焼き小屋の隣にあるビワを剪定しました。ビワの剪定では、チェーンソーを使って、余分な枝を次々と切っていきます。この切った枝を「太い枝」「細い枝」「葉」に、なたを使って分けていきます。この作業は、剪定した枝をコンパクトに片付けるために行いますが、今回はこれで終わりません。なんと「太い枝」と「細い枝」を使って幼虫の寝床の囲いを作ります!「太い枝」は杭に、「細い枝」は横木に利用します!
お昼は銀杏ご飯とおでん
午前たくさん動いた後は、美味しいおひるごはん!今日のメニューは、「おでん」と「銀杏ときくいもの炊き込みごはん」。参加者皆さんで持ち寄った具材でつくったおでん。そして、殻割りと下茹でやっと食べられる銀杏で炊いたご飯。今回も手間暇かけて作ったお昼ご飯は、疲れた身体を癒してくれます!いろんな食材の力をいただいて、午後も頑張って活動します!
午後はみんなで枝の仕分けと幼虫の寝床つくり
ご飯を食べた後は、みんなで残りの枝の仕分けと、囲いづくり。落ち葉と枝を無駄なく利用して、無事完了!!かき集めた落ち葉を幼虫の寝床にかぶせて、剪定された枝で囲いを作って、立派でフカフカな幼虫の寝床にグレードアップしました!幼虫の寝床のほかに、新たにエノキの根元にも幼虫の寝床を作りました。そして、ビワの木も鬱蒼した状態からスッキリしました!
今回の主な作業の落葉かきと枝の仕分けは、地道な作業になりましたが、ビワの姿も幼虫の寝床づくりも目に見える結果だったので、参加者の皆さんと一緒に職員も達成感のある活動となりました!
次回の里山保全実践講座は、1月25日(土)です。まだ申込を受付ていますので、
自然の中で身体を動かしたい方、森づくりや自然について興味ある方はぜひご参加を!!