背負子(しょいこ)を背負っていよいよ森へ(7月20日里山保全実践講座)

梅雨明けした7月20日(土)、今年度4回目の「里山保全実践講座」が開催されました。参加されたのは、関東からの参加者やお子さまも含めて17名。今月も、著作家の大内正伸様を講師にお招きし、実践講座がスタートしました。

■背負子(しょいこ)を背負っていよいよ森へ

4月以降、参加者ひとりひとりが手作りした背負子(しょいこ)。今回は、この背負子(しょいこ)を背負い、いよいよ森の中へ作業をしにいくことに。ビジターセンターの脇を流れる沢の上流にさかのぼり、奥歩道入口付近の沢に到着しました。そこは、倒木や落ち葉(有機物)が混ざった土砂が一面に広がっていました。「砂を川(沢)から上げて、ヘドロ化するのを防ぎましょう」「川(沢)の流れを作ろう」「水が流れるようになると、石が見え、苔がはえ、水源が豊かになります」



いよいよ沢の掃除をスタート。移植ゴテで土砂の柔らかい箇所を探りながら掘り、水の流れを作ります。倒木を切って沢から引き揚げ、土砂に混ざった落ち葉をバケツで引き上げます。落ちている枯枝は、拾って背負子(しょいこ)に背負い、昼ご飯を作るのに使いましょう。
※文書にすると数行ですが、猛暑の中、厳しい作業、ありがとうございました!!!

■午後は座学をすることに

拾ってきた枯枝で火をおこし、楽しいランチタイム。今月は、ビリヤニです!!(美味しいに決まっていますね)。梅雨明けの猛暑が厳しいこと、今年度からの参加者もいらっしゃるため、午後は座学をすることに。



講座が始まる前のドングリランド状態と比較し、「背の高い笹だらけ」から、タンポポやバイモ(ユリ科)、オオバコなど、植生が豊かになってきたこと確認。ドングリランドのフィールドを、1年半かけて少しずつ手入れしている効果を実感しました。
電気や交通網が発達し、便利になった現代社会。それを捨てて「昔の自然の恵みを使った生活」に100%戻るのは難しいと思います。しかし、先人たちが自然と共に生活した“知恵”を学び、上手に使うことで、「子ども達がトンボを追いかける」「メダカが泳ぎ、ホタルが舞う」景色を取り戻していきたいですね。
里山保全実践講座は、毎月開催。次回は8月25日(日)となります。お昼ご飯は素麺の予定です。各自、素麺(細)と薬味を持参でお越しください!!
以上