里山再生実践講座(2024年5月)


 昨年度に引き続きドングリランドで大地の再生の考え方を取り入れた整備イベント『里山保全実践講座』(名称変更)を開催しています。
昨年度から継続して参加してくれている方が多いので、自分たちが整備した場所の植生の変化をこの春はとても感じているようで、参加者さんは「この辺りはこんなに草なかったよね」「ここら辺の土が柔らかくなったね」「笹の高さがなくなったね」「草の種類が多くなった」「(整備するにあたって)何をしたらいいかが自分で考えられるようになった」等々それぞれの感想を教えてくれました。
第1回(4月)では大地の再生の基本的な考え方と整備後の変化の観察と背負子(しょいこ)づくり①
第2回(5月)ではビジターセンター周辺の風の草刈りと背負子づくり②



この背負子はこれから山に入る時に薪をのせて持ち帰る用の背負子です。
現代の生活では使わないと思いますが、このドングリランドで活用していただこうと思います。里山再生実践講座ではこんな昔の道具作りやその使用・整備方法なども学んでいく予定です。
 昨年度はこのビジターセンター周辺での生物多様性を意識した整備方法を大内正伸氏を講師に迎えて毎月整備をしてきました。そして今年度は少し山に入った場所(奥歩道)での整備を中心にやっていく予定です。
 昨年度はこの整備前後の変化を数値で見ることができなかったため、今年度は香川大学の協力を得て整備前後の土壌や植生の変化を調査していただけることになりました。


 今回整備していて感じたことは…
自然の植物たちはそれぞれ自分たちの意思を持って生きている。
そしてそこに人間が自分はこうしたいんだという意思を持って整備するのとしないのとでは全然変わってくるんだなぁと思いました。
自然の意思に人間の意思が加わることで、多様性豊かな場所が作られるのではないかと思います。それはまた人間の社会でも同じだなぁと…。たくさんの色々な主張が出る事でその場は多様性豊かな社会になる。自然の世界も人間の世界もきっと同じ。
そしてドングリランドは生物多様性ある森林公園を目指しています。
みなさま一緒に整備しませんか?

~担当 みなと~