どんぐりネットワークの目指すもの
香川県とくに林業系の事業をサポートするボランティア組織に発する当会は、森林公園の管理や整備を軸として子供たちへの環境教育・自然体験を提供する団体として発展してきました。NPOを取り巻く社会情勢の変化を受けて、近年は活動理念の再構築と組織基盤の強化に取り組み、未だその途中を歩み続けています。
他団体の方々から指導を受けた際、「軸となるのは科学です。私はいま生態学を勉強しています」というお話をいただいたことがあります。また、あるエネルギー開発に係わる専門家の方から「新しいエネルギーを開発しそれを使うことが良いことだと信じていました。でもそれは間違だったと気づきました。今こそ里山について学びたいのです」と訴えかけられたことがありました。人里の植物の生態と里地の生態系の研究に取り組んできた一人として、嬉しさとともに身が引き締まる思いでした。
当会は里山をフィールドとして生態学をベースに持つ多くの活動に取り組んでいます。しかし、活動に係わる方々が必ずしもそれを意識しているとは限りませんし、意識する必要があるわけではありません。NPOには地域や時代、そしてそこにいる人々に即した運営の仕方があります。研究者として研究の成果を社会に伝え残していくこと、理事としてさらに多くの方々が活動しやすい時間と場所を構築していくこと、その想いを胸にこれからも皆さまとともに歩んでいけたらと思います。
小林 剛
団体概要
団体名 | 特定非営利活動法人 どんぐりネットワーク |
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事務所所在地 |
連絡所
〒761-0445 香川県高松市西植田町6082-2 TEL 087-840-4072 TEL 087-840-4072 FAX 087-840-4073 E-Mail dland-vc@mc.pikara.ne.jp (対応時間:水~月 9:00~17:00) |
法人設立 | 1999年8月24日 |
代表者 | 小林 剛 |
会員数 |
(2024年6月現在) |
役員数 |
5名
(2024年6月現在) |
職員数 |
(2024年6月現在) |
事業内容 |
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定款 | |
事業・財務状況 |
会の沿革
1994年 (平成6年) |
香川県の「どんぐり銀行」活動を支援するボランティア「どんぐりボランティアネットワーク」として組織化(代表 栗林動物園副園長 香川 洋二) 大川村と「交流の森づくり協定書」を交わし、大川村有林(高知県土佐郡大川村朝谷)のスギ伐採跡地を舞台にした水源の森づくり『どんぐり銀行早明浦プロジェクト』を開始 |
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1995年 (平成7年) |
「香川県森林ミュージアム推進モデル地区整備事業」推進のため、香川県立公渕森林公園西植田地区(現・香川県立森林公園 ドングリランド)での県民参加の森林づくり活動に向けた現地調査を開始 『どんぐり銀行早明浦プロジェクト』として高知県大川村「交流の森」に1700本の植樹を実施 水源の森づくりin小豆島(小豆郡土庄町大部 財産区有林)として伐採跡地への植林を開始 |
1996年 (平成8年) |
香川県森林ミュージアム推進モデルとして、香川県と県民協働でプランづくりから整備・管理までを行う『ドングリランドの森づくりプラン』(PDF) [5.3MB]の作成作業を開始 香川県森林ボランティア登録制度(KFVN)の開始を受け、県民参加の森づくり活動推進のため、森林ボランティア団体として登録 里山保全プロジェクトとして「三木ランドの森づくり」(木田郡三木町井上 私有林3ha)での雑木林整備を開始 |
1998年 (平成10年) |
綾歌郡仲南町塩入の県有林の現況調査を実施し、「仲南の森づくり」(仲多度郡仲南町塩入 11.41ha)としてヒノキ伐採や雑木林整備を開始 特定非営利活動促進法制定により、里山保全活動を通した、官民連携・協働体制確立を目指した法人化に向けて、平成10年7月5日「どんぐりボランティアネットワーク」を発展的に解散し、組織の名称を「どんぐりネットワーク」に変更 |
1999年 (平成11年) |
香川県内の自然環境系第1号のNPO法人として、8月24日「特定非営利活動法人どんぐりネットワーク」が発足、初代会長に木村 等(香川大学元学長)が就任 |
2000年 (平成12年) |
大川郡引田町の山林火災跡地を復旧するため「再生の森づくりin引田」(大川郡引田町小海)を開始し、アカマツ、ヤマモモなど1000本を植樹 「交流の森づくり活動」を拡大するため、高知県大川村との間で村有林の無償貸借契約を締結(高知県大川村朝谷 2.32ha) どんぐり銀行活動、県下各地での森林づくり活動や環境学習活動を積極的に展開、ドングリランドでの総合学習受け入れを開始 |
2002年 (平成14年) |
直島の山火事跡地を復旧するため、「共創の森づくりin荒神島」(香川郡直島町荒神島)を展開し、ツツジ・オオシマザクラなど2600本を植栽 県民参加の森林づくり活動の拠点施設 ドングリランドビジターセンター(高松市西植田町6082-2)の完成により、ビジターセンターの管理運営業務および活用推進事業を受託(県内公共施設の民間団体による管理者としては初) 県民参加の森林づくり活動推進のため「ドングリランドの森づくりプラン」を改訂『ドングリランドの森づくりプラン(改訂版)』(PDF) [5.7MB] |
2004年 (平成16年) |
ドングリランドビジターセンターの管理運営業務に加え、県立森林公園 ドングリランド(高松市西植田町 県有林31ha)全体の企画運営業務を受託 |
2006年 (平成18年) |
公共施設の指定管理者制度開始により、ドングリランド全体の指定管理を受託 指定管理団体として、森林整備活動に加え、ドングリランドでの一般市民に向けた様々な自然体験イベントを企画運営 |
2008年 (平成20年) |
ドングリランドにおける教育機関、企業、各種団体への環境学習プログラム提供体制を強化 |
2010年 (平成22年) |
理事会長に日下 聰徳が就任、初代会長の木村 等は名誉会長に就任 |
2013年 (平成25年) |
理事会長に小林 剛(香川大学農学部准教授)が就任、前理事会長 日下 聰徳は顧問に 持続可能なNPO法人を目指し、基盤整備事業を開始、組織基盤強化に取り組む |
2014年 (平成26年) |
高松市の「ふるさとの森林再生事業」に採択され、「自然ふれあいの森」(高松市勅使町 市有林 2.59ha)の整備活動を開始 県下各地の幼小学校や公共施設、各種団体などへの環境学習プログラム出前事業を展開 |
2015年 (平成27年) |
組織基盤整備強化のため、運営体制を変更、統括、事業、経理、管理、広報・渉外、教育研究の6部へと組織化 |
2016年 (平成28年) |
香川県の委託を受け、県下各地の幼小学校および公共施設でどんぐり銀行臨時支店の開設を開始 |
2017年 (平成29年) |
環境省の「モニタリングサイト1000地調査」一般サイトへの登録申請を行い、香川県初の調査団体として登録される |
2018年 (平成30年) |
ドングリランドでのモニタリングサイト1000里地調査(里モニ)での、鳥類・植物相・中型哺乳類・カエル類調査を開始 |
主な受賞歴
1996年 (平成8年) |
「第10回高松冬のまつり子ども文化賞 朝日新聞社賞」受賞 |
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2001年 (平成13年) |
「みどりの日 自然環境功労者環境大臣表彰 保全活動部門賞」受賞 (環境省) 「第1回かがわボランティア大賞」 受賞 (香川県) |
2004年 (平成16年) |
「第4回成人式大賞」受賞 (新成人式研究会) |
2005年 (平成17年) |
「環境保全思想の普及への貢献に対しての感謝状」 (香川県) 「地域美化活動コンクール農林水産大臣賞」 受賞 ((社)全国森林レクリエーション協会) |
2006年 (平成18年) |
「花・人・みどりの水源地域活性化大賞 最優秀賞」受賞 (「森と湖に親しむ旬間」全国行事実行委員会) |
2007年 (平成19年) |
ソロプチミスト優秀賞 (国際ソロプチミスト協会) |
2009年 (平成21年) |
「みんな子育て応援団大賞四国新聞社賞」 受賞 (香川県) |
2011年 (平成23年) |
「四国山の日賞 森林環境教育活動の推進部門」受賞 (四国森林管理局) |
2012年 (平成24年) |
「国民の森林づくり推進功労者としての感謝状」 (林野庁) |
2013年 (平成25年) |
「第8回みどり香るまちづくり企画コンテスト」入賞 (環境省) |
2017年 (平成29年) |
「子どもたちが森に遊び森とふれあえる暮らしづくりの推進への取り組みに対する感謝状」 (香川県) |