ドングリランドについて

高松市西植田町にあるドングリランドは香川県の森林公園で31haの広さがあり、どんぐりがなる落葉広葉樹と常緑広葉樹の森林からなります。どんぐりの木が多いことから名付けられたドングリランドは、どんぐり銀行や森づくりボランティアの活動拠点として、平成7年より森づくりに取り組んできた場所でもあります。

ここの森林は一般には里山林という、燃料の薪や堆肥の落ち葉を取るなど、里山林から得られる資源を人が活用してきたタイプの森林です。香川県の森林のうち約8割は里山林となっていて、全国平均よりも高いことが香川県の森林の特徴です。しかし里山林は薪や落ち葉を取らなくなったことや、家の建材や日用雑貨品の材料として活用しなくなったことから、全国的にも荒れ果てています。一方で、様々な生物の宝庫であることも分かってきており、里山林の価値を見直す動きも出ています。ドングリランドはそうした里山林を見て、触れて、感じることができる森林公園です。

隣接する藤尾神社の社寺林は県の自然環境保全地域に指定されており、県内でも数少ないアラカシやウラジロガシ等の常緑広葉樹の天然林が広がっています。かつてはアカマツ林もあり、ドングリランドにもあったのですが、マツ枯れによってほとんどのアカマツ林が枯れてしまいました。現在はクヌギ・アベマキ・コナラ等の広葉落葉樹と、アラカシ・クスノキ・ナナミノキ等の常緑広葉樹からなる森林が大半を占めています。他にもスギ・ヒノキの人工林や植栽されたケヤキ・ホオノキ・コジイ・コブシ等があります。

ビジターセンターはドングリランドの森づくりボランティア活動やどんぐり銀行など、活動の中心となる拠点です。来園者の方々のご休憩や各種のイベントを開催できる学習室を備えています。その他にトイレ、シャワーと着替えなどが可能な更衣棟（ベビールームもあります）や、森づくり活動やイベントに使用する作業室、備品を収める倉庫があります。

ビジターセンターにはどんぐりコマや竹ぽっくり、輪投げ、竹のけん玉など自然の素材で作ったおもちゃがあって遊ぶことが出来ます。それ以外にも昆虫標本や各種図鑑も揃っていますし、自然の素材を使ったクラフト工作の体験も出来ます。

当園はビジターセンター周辺が拠点として整備されており、拠点にはトイレ・更衣棟・おくどさん（かまど）やピザ釜を完備しております。

最寄りの公共交通機関のバス停・駅から歩いて20～30分はかかります。お車の場合は、県道４３号線を通って来られるルートが分かり易いかと思います。

当園駐車場はビジターセンターから約300メートル離れた場所にあります。約20台が駐車可能です

駐車場までの道路は狭い箇所が多く、すれ違い出来る箇所が少ないため、十分に注意してご通行下さい。
また生活道路でもありますので、歩行者にも十分に注意して下さい。

また団体で貸し切りバスを使われる際は、ご相談ください

園内は舗装された道路以外に、未舗装の遊歩道が整備されています。
遊歩道は園内マップの破線で示されたところで、足元が悪い所もありますので、履き慣れた靴でお越し下さい。